長年、『描くのが怖い』という恐怖心に苛まれていた。
んだけども、草薙龍瞬さんの「反応しない練習」https://amzn.asia/d/bNx07zF を拝読して、ある程度、その恐怖心が抑えられてきたかも。
草薙さん曰く、
ブッダの考え方の特色は、「人生には悩み・問題がつきものなのだ」という現実を、最初に受け入れてしまうところにあります。
(略)
人によっては、「現実を受け入れることは、つらい」と思うかもしれません。でも、そうではありません。「受け入れる」のではなく、「ある」ものを「ある」と理解するだけです。

生きることには"苦しみ"が伴う。
苦しみには"原因"がある。
苦しみは"取り除くことができる"。
苦しみを取り除く"方法"がある。
――サルナートでの五比丘への開示 サンユッタ・ニカーヤ

2500年前にブッダが語った「人生には苦しみが伴う」という現実は、永久の真理です。

…とのこと。
この本の最初のほうではちゃめちゃに「人生=苦だからね☆⌒(ゝ。∂) 」という内容が書かれていて、わかったことがある。

『なんでこんなことも描けないんだ!』という自己否定は、『そもそも自分は描けて当たり前』という認識があるから生まれる。
しかし、ブッダが言うように人生は苦。描けるようになりたいのに描けないという苦しみも普通にある(求不得苦)。
求不得苦(ぐふとくく)=求めるものが得られない苦しみのこと。
『そもそも、自分は、描けずに苦しむ』のがデフォルトである。

ということか。
描 け ず に 苦 し む の が デ フ ォ
要は「期待すんな」という話。
巷でよく見る、悩める創作家に対してどこかのだれかがよく言う、「自分に期待しなきゃいいだけだよ★」という発言が大嫌いなんだけど、草薙さんのこの本を拝読した結果、理解できそう。

苦しむのがデフォ。
描けずに苦しむのがデフォ。
そういうことを言われると、なんか苦しんだときに『まあ、人生は苦苦苦苦毎ですしおすしいなりずし』と苦しみが和らぐ不思議。